Interview #01
災害調査の第一線で活躍する砂防分野のスペシャリスト

- Y・Kさん
- 2009年新卒入社 | 30代
2009年に入社し、15年以上にわたって土砂災害対策の最前線で活躍するY・Kさん。砂防調査から設計、シミュレーション解析まで幅広い業務を担当し、現在は後輩指導にも力を注いでいます。平成30年北海道胆振東部地震では災害調査に従事し、建設コンサルタントとしての使命感を新たにした経験も。中堅社員として培った技術力と責任感、そして今後の展望について伺いました。

使命感を強く感じた災害調査の経験
現在担当している業務内容を教えてください。
土砂災害に関連する仕事をしています。分かりやすくまとめるとこんな感じになります。
- 土砂災害が発生する可能性がある渓流の砂防調査
- 土砂災害を未然に防ぐための砂防計画
- 土砂災害を未然に防ぐための砂防施設設計
- 土砂洪水氾濫のシミュレーション計算および施設効果解析
これまでに経験したプロジェクトの中で印象に残っているものは何ですか?
平成30年に発生した北海道胆振東部地震の災害調査です。
今までに経験したことのない大規模な災害で、会社も停電している中での事前準備であったり、発注者に同行した町長への調査結果報告など、初めてのことだらけでした。
被災した現場や被災者の方を目の当たりにし、インフラを通した社会貢献や土砂災害から人命を守るといった、建設コンサルタントとしての使命感を強く感じた現場でもありました。
入社以来、仕事への向き合い方はどのように変化しましたか?
新入社員の頃は、右も左もわからなかったので、先輩や上司に言われた作業をこなすという感じでしたが、自分が主体となって業務に取り組む頃には、何を優先させるべきか、どうしたら業務がスムーズに進むのか、効率的な仕事を心掛けるようになりました。
仕事を管理する立場となって、自分で決定する事項も増え、より責任感も増したように感じます。
チームワークで大切にする情報共有
チームで仕事をする中で、大切にしていることは何ですか?
情報共有を大切にしています。
技術職であるため、類似した業務があれば、「こんな工法や対策があったよ」「基準が新しくなったよ」等、自分以外の業務に対しても、情報共有が大切だと感じています。
後輩指導で意識しているポイントはありますか?
聞かれたことに対して、ただ答えるだけではなく、「どうしてこうなのか」「違うケースの場合はこうなる」「この基準に準拠している」等、答えに対する理由や事例も付け加えることを意識しています。
後輩にお願いした作業に対しては、進捗状況をこまめに確認して、間違った方向に進まないように、手戻りが無いようにすることを意識しています。
わからなことは放置せず、自分も一緒になって調べたり、詳しい人に聞くように意識しています。
複数の事業領域を経験したことで得られた学びはありますか?
先を読む力がついたように感じます。
担当業務において、専門外の対応や問題が発生しそうなとき、予め他部署に根回しをしておいたり、その後の対応がスムーズに行えるようになったと思います。
また、専門外の知識も身に付き、自分の業務にも活かすことができるようになったと感じます。


技術の伝承を担う将来像
認定試験やスキルアップに向けて取り組んでいることはありますか?
資格試験については、会社の資格取得支援の勉強会に参加しています。
また、スキルアップについては、学会誌を読んだり、WEB講習会等を受講しています。
働きやすさや制度面で、特に良いと感じていることはありますか?
制度面では、時間給が取得できるようになり、必要な時間だけ休暇申請ができるのでとても助かっています。
また、毎週水曜日がノー残業デーなので、仕事にメリハリがつき、週の後半も頑張ろうという気持ちになれます。
また、業界特有かもしれませんが、一つの業務に対して、短くても半年、長くて1年間程度のスパンで仕事を進めるため、自分でスケジュールを立てることで、長期休暇が取りやすいです。
今後、どのようなキャリアを描いていきたいと考えていますか?
幅広い知識と技術力を身に着け、誰からも頼られるような技術者になりたいです。
また、若手の職員が増えてきているので、技術の伝承にも力を入れていきたいです。